2011年8月22日月曜日

16歳で2人の子どもを授かった背景には、女性の社会進出が関わっていた!?

「フィリピンで16歳にして2人の子どもがいる」って聞いたら、どんなことを思い浮かべますか?

「性教育がうまくいっていない」「将来のことを考えていない」っていうところでしょうか

今、一緒に生活しているインターン生の一人も同じようなことを考え、彼にインタビューをしたいということになりました。

彼は、現在19歳。
私の家のオーナーの下で週に2度働いている。

母親が病気で家にいて、父親は建設業の日雇い労働者。

彼自身、金銭的な問題から高校は中退。ただ、フィリピンでは中退した人が復学するのは珍しくなく、彼も後々卒業する予定でいる。


で、どうして2人の子ども持つに至ったか?
1人目の子どもは、16歳の時、30歳の女性との間に授かった。
出会いはショッピングセンターで、彼女の方から声をかけてきた。
しかし、子どもを授かった後、子どもを連れて彼の元を去った。

2人目の子ども16歳の時、32歳の女性との間に授かった。
出会いはパーティーで、こちらも彼女の方から声をかけた。
そして、子どもを授かった後、彼の元を去った。

なぜか?
実は、フィリピンはアジアの中でも女性の社会進出が非常に進んでいる国。
結婚はしたくないけど、働きながら子どもは育てたいという女性が増えているそう。
この国では、中間層以上ではメイドを雇うのが一般的なため、子育てと仕事の両立が比較的可能。
彼が出会った女性達はまさにこのタイプ。

ただ、若くして2度も同じ経験をした彼はかなり傷ついたそう。

彼にインタビューをしたいと申し出たインターン生も、想像していた話とかけ離れていたので、かなりショックを受けていたよう。

こうやってじっくり話を聞くのって、本当に大事だなと思います。
勝手な先入観で「性教育がうまくいってない」とか「将来のことを考えてない」とか、本当に私達の勝手なイメージなんだろうなと。

残り数週間、先入観を持たずにじっくり学んでいこうと思います。

2011年8月15日月曜日

中国人研修生


彼女たち、実は日本に対してかなり負のイメージを持っていたようで。

何かと「日本は…」「日本は…!」とか「南京事件は…」って言ってたっけな。

でもこの数週間で、彼女達の日本への印象はかなり変わったそうな。

なぜなら…
    私が世界史選択で、中国の歴史について一通り勉強していたこと
    私がチャイ語選択で、少しでも中国語が話せたこと
この二つがとっても役立ちました。

彼女たちは、「日本人は中国について何も知らない、理解しようとしていない」と思っていたようで。私の薄っぺらい知識であっても、「知っていること」に毎回驚いていました。


日本に対する負のイメージを払拭するようなつもりはなかったけれど、実際世界史を勉強している時にかなりの部分を中国が占めていることは理解して欲しかったし、中国語を勉強している日本人学生が多いことも知って欲しかった。


「相互理解」のためには、結局人対人でじっくり接っしていくのが一番の近道なのかなと。

一時の異文化コミュニケーションで表面的に仲良くなるより、時間をかけてでも、難しくてもこうやってお互いの理解を深めていく方が私は好き。

ただ相手を理解するその前に、自分の国のことをしっかり勉強しなきゃと、改めて思いました。

特に一つの物事に対する日本側の視点だったり、考え方っていうのは、しっかり発信できなきゃと思いました。

自分、本当勉強不足だな…。

Better Lifeへのモチベーション

Better Lifeへのモチベーション、やる気、意欲…」
これが貧困層の当事者にないと、周囲の人がどんなに働きかけてもやはり何も変えられないと思う。

私の家のオーナーは起業家で、特にSocial Businessを意識しているわけではないけれど、積極的に貧困層の雇用を行っている。

ただ、貧困層の人に住居と食事付きで仕事を提供しても6ヵ月続かない場合がほとんどだそう。

長い間、その日暮らしをしていた人に「何時から何時まで決められた仕事をする」っていうのが、やはり受け入れがたいようで…。このチャンスをBetter Life へのきっかけにすることができるのは、ほんの一握りだそう。

でもその一方で、フィールドワーク先の零細企業の家族は本当に一生懸命働いている。
早朝4時にマーケットへ材料の仕入れに。
朝8時から22時まで中華レストランで仕事。
夜23時から自営業の食堂で販売するシュウマイと肉まん作り。
家族で支え合いながら本当に頑張っています。


そういえば、バングラデシュでもBetter Lifeへのモチベーションについて考えることがありました。

バングラデシュ人の友人が物乞いと話していて、彼を怒鳴りつけることがあったのです。

ベンガル語で話していたので詳細は未だに不明なのですが、彼曰く…

彼の家族は自営業で、リッチ。で、どうしてリッチになることができたかといえば、彼の父親が朝から晩まで一生懸命働いているから。
その姿を見て育った彼としては、一日中座り込んで他人からお金を恵んでもらっている物乞いの生活は受け入れ難いと。Better Lifeを手に入れたければ、どんな仕事でも一生懸命に働けば良いと。

物乞いの人にも色々な事情があるのはもちろんだけど、彼の考え方も理解できる。

とにかくとにかく、私は「一生懸命努力している人」を心から応援したいと思うし、彼らの姿勢から学ぶものは本当に多いと思う。

一方で私には何の専門性もない。早く社会に出て修行しなきゃ。

しかし、考えてみればBetter Lifeへのモチベーションって、別にemerging countryに顕著なことではなくて、どこの国でも見られるわけで。

結局、何をするにも個人の意識改革って大事。

と同時に、他者の意識を変えるって本当に本当に大変なことだなって思う。


2011年8月3日水曜日

現在参加しているインターンについて

【期間】2011年 7月下旬~9月上旬

【インターンの内容】
Entrepreneurs School of Asiahttp://www.thames.edu.ph/)というマニラにあるビジネススクールに通う
・フィリピンやビジネスについて学ぶ
micro entrepreneurs (零細企業・起業家)について学ぶ
social businessについて学ぶ
・ホームステイ(ESAがサポートしている零細起業家)・フィールドワークをしながらグループでresearch paperを作成し、プレゼンテーションをする

【メンバー】
・日本2人
・中国2人
・シンガポール1人
・インドネシア1人
・ポーランド1人
・オーストリア1人
・スウェーデン1人
・ロシア1人

【ステイ先】
・ESAのOBであり起業家であり元教授である中年男性宅
・休みの日には、観光に連れて行ってくれたり、食事に連れて行ってくれる
・電気・テレビ・ガス・水道全て揃っていて完璧
・停電なし
・トイレ&シャワーあり(お湯なし)
・食事は外食や自炊
・ゴキブリ・蟻あり

【現地受け入れ体制】
SEE PROGRAM TEAMなるものがフィリピン大学のアイセックに存在し、かなりしっかりした運営をしてくれています。
・過去このプログラムに参加したナイジェリア人の元インターン生が、ESAに残りPROGRAMの運営。彼女の経験を踏まえて、プログラムを運営してくれているのでとても助かります!

2011年8月2日火曜日

はじめまして。

はじめまして。

ただ今、アイセックのインターンでフィリピンのマニラにいます。
まずは自己紹介を。

4月から金融機関に就職しますが、大学では教育学を専攻しています。

Emerging country には中学生の頃から関心があり、大学に入ってからemerging country デビューをしました。

【大学1年の夏:カンボジアに観光で1週間滞在】
世界史の教科書でアンコールワット遺跡を見てから興味のあったカンボジアへ。
1週間、思いっきり観光しました。
負のイメージしかなかったemerging countryでしたが、帰国後「もっと現地の人と深く関わりたい!」「もっと長く滞在したい!」と思うようになりました。


【大学1年の春:インドネシアにワークキャンプで1ヵ月滞在】
前半の2週間スラムに滞在し、現地の大学生と医療関係の活動をしました。
後半の2週間孤児院に滞在し、子どもとculture exchangeをしました。

この1ヵ月間、現地の大学生とインドネシアについて議論する中で、彼らの国創りへの熱い思いを感じました。「医療制度をなんとかしたい!」「教育を変えたい!」という発言を聞くたびに、現地の人が現地のことを一番良く考えているのだと感じました。

【大学2年の夏:バングラデシュにインターンで2ヵ月滞在】
インターン先は、ボゴラというバングラデシュの中でもless developed の地域に、野菜や家畜を育てて収入を増やせるようなコミュニティを外国人を巻き込んで作ろう!というorganazationでした。

海外からの短期ワークキャンププログラムを運営・参加・改善していくことが私の主な仕事でした。その中でも、少数民族であるチャクマ族と共に生活し、彼らの文化に触れることができたのは、とても良い経験になりました。

【大学2年の春:ケニアにインターンで2ヵ月滞在】
ケニアの小学校に教員の一人としてインターンをしました。
電気・ガス・水道がない農村で、なんとか現地の人に受け入れてもらい、色々な人に支えられて2ヵ月を過ごしました。

ここでも、ケニアのことはケニアの人が一番深く考えているし、一番良く知っているということを学びました。また、現地で出会ったケニア人の友人の多くがケニアの抱える問題に対して何とか解決していこうと活動しており、その姿勢からも多くを学びました。


【大学3年の夏:バングラデシュに2週間滞在】
Global Change Makers Programに参加しました。
ここでは、日本人5人のグループで渡航前に現地の課題を見つけ出し、解決策(ビジネスの視点から)を考え、現地でその検証、現地のニーズの調査を行いました。

現在、emerging country×ビジネスに興味があり、フィリピンのビジネススクールに通っているところです。